学校法人 兵庫医科大学は、大阪・梅田に「兵庫医科大学 梅田健康医学クリニック」を10月1日から開設している。場所は大型複合ビルとして今春竣工した「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の13階。低層部分には阪神百貨店梅田本店が入るなど「一等地」のアクセスで、都心で働く人の健康をサポートしていく。
2022年4月に開学50周年を迎えた兵庫医科大学の記念事業の一環で、同大学の大阪初進出となる。クリニックの広さは約350坪。「人間ドックエリア」と、総合診療内科ほか専門医による診察を行う「クリニックエリア」で構成されている。総合診療内科は予約が不要で、平日は18時まで受け付け。土曜午前の診察も行うなど、多忙なオフィスワーカーに配慮した診察体制を敷いている。総合診療内科で継続的に観察する疾患が見つかった患者のためには、内科、消化器内科、乳腺外科、婦人科、脳神経外科、皮膚科の専門外来も備える(専門外来は要予約)。
疾患の早期発見に役割を果たす人間ドックエリアには、高性能な3.0T(テスラ)のMRIが設置されるほか、AIを備えた最新鋭の内視鏡システムを導入し、繊細な病変も見逃さない高精度の検査を提供する。
健診施設と保険診療施設が同エリアにあることで、予防から治療まで一貫した医療が行えるのも特徴だ。西宮市の兵庫医科大学病院とも連携し、健診や人間ドックで異常が発見された場合は、同病院や連携する医療機関への紹介も。同病院で手術を受けた患者が、梅田のクリニックで担当執刀医から術後診断を受けられるようにするなど、両院で切れ目のないシームレスな医療サービスを提供する体制も整えるという。
担当者は「体の不調を感じるが、忙しくてなかなか受診できない人、またどこを受診してよいかわからない人は、当クリニックの総合診療内科を『入り口』としてほしい。将来的には約1万人が勤務する大阪梅田ツインタワーズ・サウスの『かかりつけ医』としての役割も果たしていきたい」と話している。